The 1975 – 「Part Of The Band」音源
全ての記事はリンクフリーです。ぜひ当ページのURL貼り付けて紹介してください。
今後の更新もお見逃しないよう、X(Twitter)フォローはお忘れなく😊✨Follow @uta_bank
The 1975 – 「Part Of The Band」歌詞和訳
[Aメロ1]
She was part of the Air Force, I was part of the band
彼女は空軍の一員で、僕はバンドの一員だった
I always used to bust into her hand
いつだって僕は、彼女の手の中で果てていたんだ
(👉 若き日の性的な思い出。未熟で衝動的な関係性の描写。)
In my, my, my imagination
僕の、僕の、僕の想像の中での話さ
I was living my best life, living with my parents
最高の人生を送ってたよ、実家暮らしのままでね
Way before the paying penance and verbal propellants
懺悔を強いられるよりも、言葉が火種となって炎上するよりも、ずっと前のこと
(👉 有名人になってからの失言や謝罪の日々が訪れる前の、無垢だった時代。)
And my, my, my cancellations, hm, yeah
そして僕が、僕が、僕が「キャンセル」されるよりも前の話
[Aメロ2]
And I fell in love with a boy, it was kinda lame
ある男の子に恋をしたこともあったな、ちょっとダサい話だけど
I was Rimbaud and he was Paul Verlaine
僕はランボーで、彼はポール・ヴェルレーヌ気取りだった
(👉 19世紀フランスの詩人同士の破滅的で激しい同性愛関係になぞらえている。)
In my, my, my imagination
僕の、僕の、僕の妄想の中ではね
So many cringes in the heroin binges
ヘロインに溺れていた頃の記憶は、思い出すだけで身震いする黒歴史ばかり
I was coming off the hinges, living on the fringes
僕は常軌を逸して、社会の隅っこで生きていたんだ
Of my, my, my imagination, oh, yeah
僕の、僕の、僕の妄想の果てでね
[プレコーラス]
Enough about me now
さて、僕の話はもういいか
“You gotta talk about the people, baby”
「自分のことばかりじゃなく、みんなのことを歌わなきゃダメだよ」
(👉 世間や批評家からの要求、あるいはバンドとしての社会的責任に対する皮肉。)
(But that’s kind of the idea)
(でもさ、自分のことを歌うのがこのバンドのコンセプトなんだよね)
[サビ]
At home, somewhere I don’t like
家にいるけど、ここは好きになれない場所だ
Eating stuff off of motorbikes
バイク便が運んできた飯を食らって
(👉 Uber Eatsなどの出前で食事を済ませる、味気ない現代的な生活。)
Cumming to her lookalikes
彼女に似た子の動画で果てて
(👉 過去の恋人への未練と、ネットポルノで代償する虚しい性的消費。)
I can’t get the language right
言葉がうまく出てこないんだ
Just tell me what’s unladylike
何が「女性らしくない」のか、教えてくれよ
[Aメロ3]
I know some Vaccinista tote bag chic baristas
「ワクチン接種済み」を誇るトートバッグを持った、シックなバリスタたちを知ってるよ
(👉 “Vaccinista”はワクチン接種をステータスのようにひけらかす人への皮肉。)
Sitting in east on their communista keisters
イースト・ロンドンで、共産かぶれの尻を椅子に乗せて座ってる
Writing about their ejaculations
自分たちの「射精(つまらない主張)」について書き散らしてるんだ
“I like my men like I like my coffee
「私の男の好みは、コーヒーの好みと同じ」
Full of soy milk and so sweet, it won’t offend anybody”
「ソイミルクたっぷりで甘くて、誰のことも傷つけないのがいいの」
(👉 現代のリベラルやポリコレ文化における「無害であること」への強迫観念を強烈に風刺。)
While staining the pages of The Nation, oh, yeah
左派雑誌『The Nation』のページを汚しながらね
[プレコーラス]
A Xanax and a Newport
ザナックス(抗不安薬)一錠と、ニューポート(メンソールタバコ)一本
“Well I take care of my kids”, she said
「これでも私は、子供の面倒はちゃんと見てるのよ」と彼女は言った
(👉 薬とタバコに依存しながらも、母親としての役割を果たそうとする矛盾した日常。)
[サビ]
The worst inside of us begets
僕らの中にある最悪の部分が、生み出すんだ
That feeling on the internet
インターネット上の、あの嫌な空気を
It’s like someone intended it
まるで誰かが意図して仕組んだみたいに
(👉 アルゴリズムによって増幅される分断や憎悪。)
(Like advertising cigarettes)
(タバコの広告みたいに、中毒になるようにね)
A diamond in the rough begets
「磨けば光る原石」からは、生まれるんだ
The diamond with a scruff you get
君が手に入れる、傷だらけで無精髭を生やしたダイヤモンドがね
(👉 完璧ではない、ありのままの人間性の肯定。)
[インターリュード]
(美しいストリングスの調べ)
[アウトロ]
Am I ironically woke? The butt of my joke?
僕は皮肉として「目覚めた(Woke)」存在なのか? それとも自分のジョークの笑い者?
(👉 “Woke”は社会問題に意識高い系を指す言葉。自分自身もその一部なのかと自問自答。)
Or am I just some post-coke, average, skinny bloke
それとも僕は、コカイン中毒を脱した後の、ただの平凡で痩せっぽちな男なのか
Calling his ego imagination?
自分のエゴを「想像力」と呼んでるだけの
(👉 芸術家ぶっているが、ただの自己愛ではないかという鋭い自己分析。)
I’ve not picked up that in a thousand four hundred days
あれ(ヘロイン)にはもう手を出していないよ、1400日と
And nine hours and sixteen minutes, babe
9時間16分の間ね、ベイビー
(👉 断酒・断薬してから経過した具体的な時間。日々戦い続けている切実な記録。)
It’s kind of my daily iteration
それが僕の、日々の繰り返しなんだ
(👉 過去の罪やエゴと向き合いながら、シラフで一日一日を積み重ねていく、地味だが尊い反復。)
The 1975 推し活グッズ
The 1975 – 「Part Of The Band」意味考察・解説
イギリス、マンチェスター出身オルタナティブロックバンド、The 1975(ザ・ナインティーン・セヴンティファイヴ)の「Part Of The Band」(パート・オブ・ザ・バンド)。過去の性愛、ドラッグ、キャンセルカルチャーへの皮肉、そして断酒の日々。マシュー・ヒーリーの脳内をさらけ出した、美しくも混沌としたフォーク・ポップを徹底和訳&解説!🎻🧠
10月14日発売予定のNew アルバム「Being Funny in a Foreign Language」は「The 1975」「Part of the Band」「Happiness」「I’m In Love With You」「Looking for Somebody」「All I Need to Hear」「Oh Caroline」「About You」「Wintering」「Human Too」「When We Are Together」など全11曲の収録されている。
アルバム『Being Funny In A Foreign Language(外国語での言葉遊び)』からの先行シングルとしてリリースされたこの曲は、The 1975の新境地とも言えるチェンバー・ポップ/フォーク・ナンバーです。
歌詞の情報量が凄まじく、マシュー・ヒーリーの脳内をそのまま垂れ流したような構成になっています。
前半では過去の恋愛やドラッグ体験を振り返り、中盤では「ソイミルクたっぷりのコーヒー(無害な男)」を好む現代の「意識高い系(Woke文化)」やキャンセルカルチャーを痛烈に皮肉ります。
しかし、最も心を打つのはアウトロです。
散々皮肉を並べ立てた後で、「Or am I just some post-coke, average, skinny bloke(それとも僕はただのコカイン後の痩せた男か)」と自問し、ヘロインをやめてから「1400日と9時間16分」が経ったと告白します。
派手なロックスターとしての虚像を捨て、エゴや過去の過ちと向き合いながら、「シラフで生きる」という地味な反復(Iteration)を続けている。そのリアリティこそが、この曲の核心です🎻🗓️
The 1975の違う曲の歌詞和訳
The 1975 – Now Is The Hour 歌詞和訳(意味考察)
《歌詞和訳》All I Need To Hear, The 1975
《歌詞和訳》Part Of The Band, The 1975(パート・オブ・ザ・バンド)
《歌詞和訳》Happiness, The 1975(ハピネス)
《歌詞和訳》I’m In Love With You, The 1975
《歌詞和訳》About You, The 1975(アバウト・ユー)
《歌詞和訳》Wintering, The 1975
《歌詞和訳》Human Too, The 1975(ヒューマン・トゥー)
《歌詞和訳》When We Are Together, The 1975
《歌詞和訳》The 1975, The 1975
【英詩和訳】Girls, The 1975
【英詩和訳】Chocolate, The 1975(チョコレート)
【英詩和訳】Heart Out, The 1975(ハートアウト)
【英詩和訳】BY YOUR SIDE, The 1975(バイユアサイド)
【英詩和訳】Frail State Of Mind, The 1975
【英詩和訳】Sincerity Is Scary, The 1975
【英詩和訳】Give Yourself A Try, The 1975
【英詩和訳】Love It If We Made It, The 1975
【英詩和訳】TOOTIMETOOTIMETOOTIME, The 1975
【英詩和訳】Frail State Of Mind, The 1975
【英詩和訳】It’s Not Living, The 1975
《歌詞和訳》The 1975, The 1975
The 1975 – 「Part Of The Band」サムネ画像




コメント
自分では分からないところが沢山あったので、目からウロコです!
匿名さん>ありがとうございます!励みになります✨
英単語の意味も説明してくれてるし、何より和訳のクオリティーが他のサイトと比べ物ならないぐらい良くてほんとに助かってます!
絶対続けてください(誰)