Tyler, The Creator – Mother MV
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Tyler, The Creator – Mother 歌詞和訳
[Part I]
Okay, okay, yeah
ああ、分かったよ、うん。
Lennox where the brown boys at
レノックスにはラテンの子たちがいる。
I can’t go over there
でも、俺はそこには行けない。
Del Aire where the white boys at
デル・エアには白人の連中。
I don’t live over there
でも、あそこも俺の場所じゃない。
Dody, where the dope boys at?
ドディ、ドラッグ売ってる奴らはどこ?
I won’t go over there
そこにも行かない。関われば終わりだ。
Unless I’m tryna get pressed up, like hair
絡まれたいなら別だけどな。髪を“プレス”されるみたいに押しつぶされるから。
(👉「pressed」は「脅される・詰められる」のスラング。)
White tees, Nike Air is the daily atear, or attire, not mine
白Tにナイキのエア。それが彼らの制服。俺のスタイルじゃない。
So they just might stare if I’m there
だから俺がそこに行けば、きっとジロジロ見られる。
Walk by in the pink ice Airs
ピンクのスニーカーを履いて歩けば、さらに目立つ。
What size? Not mine
その世界は、俺のサイズじゃない。
Wouldn’t really be a fair fight there, pipe down
勝負してもフェアにならない。静かにしてるしかない。
Not scared, dark blue, dark red
怖くはないけど、青も赤も危険だ。
(👉“青=Crips”“赤=Bloods”のギャングカラーを示す。)
Don’t give a f※ck there, might die
関係なくても、あそこで命を落とすこともある。
Might dare over what you’d wear or won’t wear
着る服の色ひとつで、命懸けになる場所。
Where nig※as from, can’t breathe, low air
あの街じゃ息が詰まる。空気が薄い。
(👉抑圧された環境のメタファー。)
Gasp
(息をのむ。)
[Part II]
[Intro: Bonita Smith]
So, no
だからね、違うの。
Don’t call me, nig※a
電話してこないで。
Talkin’ ‘bout bailin’ you outta jail
「保釈してくれ」なんて言わないで。
Because your stupid ass over there stole a ****
自分で盗みなんかして、捕まったくせに。
Tryna impress a friend
友達にカッコつけようとして。
And I’m a single parent, I’ve got bills to pay
私はひとりで子どもを育ててるの。支払いも山ほどある。
I’m not tryna bail you outta jail, ni※ga, ‘cause you’re stupid as f※ck
だから、バカなあんたのために金なんて出さない。自業自得よ。
(👉Tylerの母親の声。息子を守るため、同じ過ちを繰り返す若者たちを突き放している。)
[Verse 1: Tyler, The Creator]
Yeah, momma told me not to come over there
母さんが言ってた、「あそこには行くな」って。
Y’all nig※as lost and you trapped in your thoughts
お前らは迷って、思考の中に閉じ込められてる。
‘Cause you shoot and you kill over land you ain’t bought
自分の土地でもない場所のために、殺し合ってる。
Y’all probably gon’ end up dead or in jail
そんな生き方じゃ、死ぬか刑務所行きだ。
Momma told me not to come over there
母さんが言ってた。「行っちゃダメ」って。
Y’all ni※gas smoke and you drink ‘til it’s dark
お前らは夜になるまで酒と煙に溺れてる。
And you think that it’s smart and I heard you sell dope
それを“賢い”と思ってる。でもドラッグなんか売るなよ。
And you rob and you steal, shoot your guns in the air
奪って、盗んで、空に銃を撃つ。
Momma told me not to come over there
母さんが言ってた。「その世界に関わるな」って。
Y’all nig※as bang and you all from a gang
お前らはみんなギャングに染まってる。
And you hang and you press little nig※as like me
そして俺みたいな小さな奴を追い詰める。
Outside a area, nobody care
その外にいる人間なんて、誰も気にしない。
Momma told me not to come over there
母さんは、そういう場所を嫌った。
Y’all with the shits, I was born with a gift
お前らは暴力に生きてるけど、俺は才能を持って生まれた。
And if I fall in love, y’all can unwrap it quick
俺が何かに夢中になったら、それを壊そうとするだろ。
So I make sure that I’m never present
だから俺は、そこにいないようにした。
Momma told me not to come over there
母さんが言ってた。「行っちゃダメ」って。
That ain’t the move and nig※as is coons
「それは間違った生き方だ」って。
(👉“coons”=自ら黒人のステレオタイプを演じる人々への皮肉。)
And that I’m a real ni※ga, shit isn’t cool
「本当の男は、そんなことしない」って教えてくれた。
Said I should never abide by the rules of the street
「ストリートのルールなんて従うな」って。
Shit is real and it’s also not real
あの世界はリアルに見えて、どこか虚構なんだ。
Spray what you claim and f※ck up the building
壁に自分の名前を描いて、街を汚す。
Spray up the party and rake all the bodies
パーティーを襲って、人が倒れるまで止まらない。
Nobody gon’ stop ‘til somebody get killed
誰かが死ぬまで終わらない。それが現実。
Momma told me not to come over there
母さんが言ってた。「行くな」。
俺はその言葉を信じた。
But that’s all y’all knew, the red and the blue
でもお前らには“赤と青”しかなかった。
I liked baby pink at the time
俺はそのころ“ベビーピンク”が好きだった。
Homie made sure nobody came to press lines, fine
仲間が守ってくれて、誰も俺を詰めなかった。
Momma told me not to come over there
母さんが言ってた。「行くな」って。
But y’all treat me right, y’all handle my fights
けどお前らは俺をちゃんと扱ってくれて、喧嘩も守ってくれた。
And told me not to ever, ever, ever, ever pick up this life
それでも、「お前はこの生き方を選ぶな」と言ってくれた。
I hope I did right
俺、ちゃんとやれてるよな——母さん。
[Verse 2: Tyler, The Creator]
Father told me nothin’, f※ck it
父親は何も言わなかった。まあいい。
I understand as a man that I wasn’t his plan
俺は彼の人生計画には入ってなかった。それでも分かってる。
Had some other ideas in his head
彼には別の夢があったんだ。
I hold no grudges, I heard he a fan
恨んじゃいない。今じゃ俺のファンだって聞いたしな。
Pockets hella heavy, healthy, sweet as Betty Crocker
今の俺の人生は甘くて豊かだ。まるでベティ・クロッカーのケーキみたいに。
I wake every mornin’, gettin’ ready
毎朝起きて、前に進む準備をする。
Happy as a motherf※cker, spent five hundred thousand
最高の気分で、50万ドル使ったって気にもならない。
Ain’t think nothin’ of it, that must count for somethin’, right?
そんな生活ができるってこと、それなりの意味はあるだろ?
Life, got the cheese, want a slice?
人生、チーズ(=金)も手に入れた。お前も一切れ欲しいか?
Got the cheese, where the mice?
チーズがあるなら、ネズミ(=狙う奴)も集まる。
With the pussy, what’s my vice?
女もいる。でもそれが俺の悪癖か?
New threads and a bike
新しい服とバイク。
Shit sweet, like rice
人生は甘い、まるで砂糖の乗ったライスみたいに。
Got it from my grandmother
それも全部、祖母からの教えさ。
I ain’t like the salt and pepper, lil’ nigga from the gutter
俺は“塩と胡椒”のように辛くない。下町出身の優しい奴なんだ。
I’m a painter, not a poet
俺は詩人じゃない。絵を描くように人生を創る。
Get the picture, come together
分かるだろ? 絵のように、全てが一つになるんだ。
Like stitches with a scar
まるで傷跡を縫い合わせる針みたいに。
[Verse 3: Tyler, The Creator]
Momma told me, 1970
母さんが話してくれた、1970年のこと。
Youngest of seven, it wasn’t heavenly
7人兄弟の末っ子で、決して楽じゃなかった。
Home was South Central, school’s Beverly
家はサウスセントラル、学校はビバリーヒルズ。
Brother locked up, sister strung out
兄は刑務所、姉は薬物に依存。
Had the chance to move out, ran for it
逃げ出すチャンスを掴んで、走った。
Love them Africans, met one
アフリカ系の男を愛して、出会った。
Twenty, I popped out— I was perfect
20歳で俺を産んだ。完璧な子だったらしい。
She ain’t need to plan for it
計画なんてなくても、俺でよかった。
She would always fight for me
母さんはいつも俺を守ってくれた。
‘Cause she had a momma who got a boyfriend who ain’t know how to keep hands to himself
だって母さんの母親は、暴力をふるう男と暮らしてた。母さんはそれを繰り返さなかった。
I was raised in a house full of love
俺は愛に満ちた家で育った。
Nig※as say, “She did a good job”
みんな言う。「いい母親だったな」って。
Duh, bi※¥ch, I turned out fine
当たり前だろ。俺を見ろよ。ちゃんと育ったじゃないか。
Look at this house, bi※ch, I turned out fine
この家を見ろ。俺、ちゃんとやってる。
Look at me, b※tches, I turned out fine
ほら、見ろよ。俺は大丈夫だ。母さん、ありがとう。
Mother
母さん。
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Tyler, The Creator – Mother 意味考察・解説
アメリカ、カリフォルニア州出身のラッパー、音楽プロデューサー、デザイナー、Tyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)の「Mother」(マザー)は、母の“行くな”という言葉に込められた愛と警告を描く自伝的な一曲🌿貧困と暴力の街から息子を救った母の強さと、彼の感謝を深く読み解く。
Tyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)の「Mother」(マザー)は、母への手紙であり、自分自身の原点の再確認です。
“行くな”という母の警告は、恐れではなく愛の形。貧困やギャングの暴力に沈む世界から、息子を救うための言葉でした。
曲の前半では「どこにも居場所がない少年時代」、後半では「母がどんな苦しみを抱えながらも守ってくれたか」が語られます。
父の不在も、母の強さも、すべてがTylerという“異端のアーティスト”を形づくった。
“ピンクのスニーカー”を履く少年は、暴力ではなく個性と芸術で戦う選択をした少年の象徴です。
そして最後の「I turned out fine(俺はちゃんと育った)」は、母への感謝と誇りそのもの。
血と涙の歴史を経て、それでも“愛”が勝った——そんな静かな勝利の歌です。💐
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《歌詞和訳》OPEN A WINDOW ft.Tyler, The Creator, Rex Orange County(レックス・オレンジ・カウンティ)
Tyler, The Creator – Mother サムネ画像




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