Ninajirachi & Porter Robinson「WannaCry」MV
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Ninajirachi & Porter Robinson「WannaCry」歌詞和訳
[Aメロ1]
I’ve been everywhere, through every undefended door
僕はあらゆる場所を渡り歩き、誰の心の隙間にも入り込んできた。
(👉 「undefended door」は直訳すると「守られていない扉」。ここでは、人の弱さや無防備な心を意味する比喩として使われている。)
You’ll know that I was there, you’ll see the writing on the wall
そこを見れば、僕がいた痕跡はすぐに分かる。壁に残されたサインが、その証拠だから。
(👉 「the writing on the wall」は「破滅の前兆」「避けられない結末」を意味する英語の慣用表現。)
I took it too far, and I could never get enough
僕は踏み込み過ぎた。それでも、まだ満たされることはなかった。
I did a good job, and now I’m finally out of—
やるべきことはやり切った。でも、その先に待っていたのは──
I’ve been everywhere, through every undefended door
僕はどこへでも行って、誰の心の隙にも入り込んできた。
You’ll know that I was there, you’ll see the writing on the wall
僕がいた証は、ちゃんと残ってる。壁に刻まれたその跡を見れば分かるはず。
I took it too far, and I could never get enough
限界なんてとっくに越えていた。それでも僕は、もっと欲しがることをやめられなかった。
I did a good job, and now I’m finally out of luck
ちゃんとやり遂げたはずなのに、今の僕にはもう運さえ残っていない。
[リフレイン]
And now I’m finally out of luck
そして僕は、とうとう運にも見放されてしまった。
[サビ]
I’ve got a charm, I wanna put it on your heart, yeah
僕には人を惹きつける魔法みたいなものがある。それを君の心にも残したいんだ。
(👉 「charm」は「魅力」「お守り」「魔法」の意味を持つ言葉。ここでは、人の心を強く惹きつける力と、心に残る想いの両方を重ねて表現している。)
(Finally out of luck)
もう運は尽きてしまった。
I wanna cry, I wanna multiply more times, yeah
泣きたいんだ。それでも、この想いだけは何度でも膨らんでしまう。
(👉 「multiply」は「増える」という意味。悲しみや孤独が何倍にも増幅していく感情を表しているように読める。)
(Finally out of luck)
もう何も味方してくれない。
I’ve got a charm, I wanna put it on your heart, yeah
僕のこの想いを、君の心にそっと刻みたい。
(Finally out of luck)
もう後戻りはできない。
I wanna cry, I wanna multiply more times, yeah
泣き崩れたいほど苦しい。それでも、この感情は何度だって繰り返されてしまう。
[ドロップ]
And it’s a message, I know what you are
これはひとつのメッセージだよ。僕はもう、君がどんな人なのか分かってる。
I’ve already been there, and I’m already gone
僕はその場所をもう通り過ぎた。そして、もうそこにはいない。
And it’s a lesson, you bottle it up
これは痛みから学ぶための教訓。でも君は、その苦しみを心の奥へ押し込めてしまう。
(👉 「bottle it up」は「感情を押し殺す」「胸の内にしまい込む」という英語表現。)
I’m selling your skin out, and I’m giving you up
僕は君という存在を手放して、もう執着することもやめる。
(👉 「sell your skin」はかなり抽象的な表現で、文字どおり「皮膚を売る」という意味ではなく、自分や相手の本質・アイデンティティを切り離すようなイメージとして使われていると考えられる。)
I’m givin’ it up
もう全部、手放すよ。
[Aメロ2]
You say you wanna cry, I’ll write the words for you
君は「泣きたい」って言う。それなら、その涙の代わりになる言葉を僕が書いてあげる。
You’re running out of time, but I can tell you what to do
もう時間は残されていない。でも、どうすればいいのか僕には分かってる。
I’m such a good friend, I know you didn’t get enough
僕は本当にいい友達だからね。君がずっと満たされなかったことも知ってる。
You say you want me (Dead)
君は僕を求めてると言う。でも、その想いはもう死んでしまっている。
(👉 「Dead」はサンプリングのように差し込まれ、関係性や感情がすでに終わっていることを強調しているようにも解釈できる。)
But I’ll be with you and lock you up
それでも僕は君のそばにいる。そして、その心を閉じ込めてしまう。
But I’ll be with you and lock you up
それでも僕は離れない。でも君を自由にはしない。
(I’m finally out of luck)
もう僕の運は、完全に尽きてしまった。
[サビ]
I’ve got a charm, I wanna put it on your heart, yeah
僕には人を惹きつける魔法みたいなものがある。それを君の心にも残したいんだ。
(Finally out of luck)
もう運は尽きてしまった。
I wanna cry, I wanna multiply more times, yeah
泣きたいんだ。それでも、この感情だけは何度でも膨れ上がっていく。
(Finally out of luck)
もう何も味方してくれない。
I’ve got a charm, I wanna put it on your heart, yeah
この想いだけは、君の心に刻んでおきたい。
(Finally out of luck)
もう引き返すことはできない。
I wanna cry, I wanna multiply more ti-i-i-i—
泣きたい。この気持ちは何度でも、何度でも増えていく――
[ドロップ]
Finally out of luck
とうとう運は尽きてしまった。
(Now I’m finally out of luck)
今、本当に何も残っていない。
And it’s a message, I know what you are
これは君へのメッセージ。僕はもう、君の本当の姿を知っている。
I’ve already been there, and I’m already gone
僕はもう同じ痛みを経験して、その場所から歩き出した。
And it’s a lesson, you bottle it up
これは痛みから学ぶための教訓。でも君は、その苦しみを胸の奥へ閉じ込めてしまう。
I’m selling your skin out, and I’m giving you up
僕は君への執着を捨てる。そして、もう君を手放す。
[アウトロ]
And it’s a message, I know what you are
これは君への最後のメッセージ。僕はもう、本当の君を知っている。
I’ve already been there, and I’m already gone
僕はその場所を乗り越え、もう前へ進んでいる。
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Ninajirachi & Porter Robinson「WannaCry」意味考察・解説
Ninajirachi(ニナジラチ)& Porter Robinson(ポーター・ロビンソン)の新曲「WannaCry」(ワナクライ)を歌詞和訳・意味考察。
涙を流したいほどの孤独や依存、心の葛藤を描いた世界観や印象的なフレーズの背景まで、自然な意訳とともに詳しく解説します。
Ninajirachi(ニナジラチ)& Porter Robinson(ポーター・ロビンソン)の新曲「WannaCry」(ワナクライ)は、一見すると失恋や孤独を歌ったエレクトロ・ポップですが、その奥には「感情との向き合い方」という普遍的なテーマが隠されています。
タイトルの「WannaCry」は、そのまま「泣きたい」という意味。しかし、この曲で描かれる涙は、単なる悲しみではありません。苦しさや後悔、依存、そして誰にも理解されない孤独が積み重なった末にあふれ出そうとする、本音そのものです。
Aメロでは、「守られていない扉」や「壁に残された文字」といった印象的な比喩を使いながら、主人公が人の心へ踏み込み続けてきたことが描かれます。その一方で、「I took it too far(やり過ぎた)」という一節からは、自分でも止められなかった衝動や後悔が感じられます。
サビで何度も繰り返される「I’ve got a charm」は、自分の魅力や才能を表しているようでいて、同時に呪いのようにも響きます。人を惹きつける力を持ちながら、そのせいで誰かを傷つけ、自分自身も傷ついてしまう。そんな矛盾した感情が、「I wanna cry」というシンプルな言葉へとつながっていきます。
Porter Robinsonが歌うパートでは、視点が少し変わります。「I’ve already been there, and I’m already gone」というフレーズには、「僕はその苦しみを経験して、もう乗り越えた」というニュアンスがあります。一方で、「you bottle it up(君は感情を押し殺してしまう)」という言葉は、心の痛みを誰にも打ち明けられず、一人で抱え込む現代人の姿を映しているようです。
また、この曲では「Finally out of luck」というフレーズが何度も繰り返されます。直訳すれば「とうとう運が尽きた」ですが、それ以上に「もう誤魔化せない」「逃げ場がなくなった」という心理状態を象徴しているようにも受け取れます。
楽曲全体を通して明確なストーリーが語られるわけではありません。しかし、断片的な言葉や比喩を積み重ねることで、「感情は押し込めても消えない」「人は誰かを救いたいと思いながら、自分自身も救われたいと願っている」というメッセージが浮かび上がってきます。
エネルギッシュなサウンドとは対照的に、歌詞はとても繊細で内省的です。だからこそ、「WannaCry」はただ泣きたい気持ちを歌う曲ではなく、自分の弱さを受け入れようともがく人の心に寄り添う一曲として、多くの人の共感を呼んでいるのでしょう。
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