Stray Kids「RUN IT」音源
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Stray Kidsが約9か月ぶりに韓国カムバック──『THIS & THAT』とはどんなアルバムなのか
2026年8月7日、Stray Kidsが10枚目の韓国ミニアルバム『THIS & THAT』をリリースする。

2025年11月の『DO IT』以来、およそ9か月ぶりとなる韓国作品であり、2026年に入ってからはファンソング「STAY」や日本シングルなどを発表してきた彼らにとって、本格的なカムバック作品として大きな注目を集めている。
しかし、『THIS & THAT』は単なる新作ではない。
2026年の活動方針を示した「STEP OUT 2026」で予告されていた大型プロジェクトの一つであり、新たなワールドツアー「RUN IT」と密接に連動する作品でもある。アルバムとツアーを同時に始動させることで、Stray Kidsは次のフェーズへ進もうとしている。
アルバム基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | THIS & THAT |
| アーティスト | Stray Kids |
| 発売日 | 2026年8月7日 |
| 形態 | 韓国10th Mini Album |
| レーベル | JYP Entertainment |
| 収録曲数 | 8曲 |
公開されているトラックリストは次のとおり。
- RUN IT
- This & That
- After You
- FARMING
- I Do
- Way Out
- Back Then
- This & That (Festival Version)
Stray Kids 「THIS & THAT」
『THIS & THAT』発売までの流れ
2026年前半のStray Kidsは、例年以上にグローバルな活動を展開してきた。
デビュー8周年を記念した「STAY」のリリース、海外フェスへの出演、そして「STEP OUT 2026」で示された新たなビジョン。それらが一本の線としてつながり、『THIS & THAT』へと結実している。
特にアメリカ・ニューヨークで開催されたGovernors Ball Music Festivalへの出演は、Stray Kidsの世界的な存在感を改めて示す出来事だった。大規模フェスで代表曲を次々と披露し、K-POPグループとしての枠を超えたライブアクトであることを印象付けた。
その勢いのまま、新たなアルバムとワールドツアーが発表されたことは偶然ではない。
JYP Entertainmentは、『THIS & THAT』を2026年後半の活動の中心に据えることを明確に打ち出している。
「THIS & THAT」というタイトルに込められた意味
現時点では、JYP Entertainmentやメンバーから「THIS & THAT」というタイトルについて詳細な公式解説は公表されていない。
そのため、ここからは作品全体から読み取れる考察となる。
英語の “this and that” は、「あれこれ」「いろいろなもの」「これもあれも」という意味で使われる日常的な表現だ。
このタイトルは、Stray Kidsがこれまで築いてきた多様な音楽性やメンバーそれぞれの個性、そして一つのジャンルに縛られない姿勢を象徴している可能性がある。
公開されたトラック名を見ると、「RUN IT」のような攻撃的な楽曲タイトルと、「After You」「I Do」のような感情的なタイトルが並んでいる。さらに「FARMING」という異色のタイトルまで含まれており、アルバム全体が一つのテーマに収束するというより、さまざまな側面(THIS と THAT)を提示する構成を意識しているようにも見える。
3RACHAが築き上げた「Stray Kidsらしさ」
Stray Kidsを語る上で欠かせないのが、Bang Chan、Changbin、HANによるプロデュースユニット「3RACHA」の存在だ。
デビュー当初から、3RACHAは自ら作詞・作曲・プロデュースを担い、「セルフプロデュースグループ」というStray Kids最大の個性を形作ってきた。
近年の作品では、重厚なヒップホップ、EDM、ロック、オルタナティブ、ポップスまで自在に横断しながら、それぞれの作品にストーリー性を持たせている。
『THIS & THAT』もまた、その流れを受け継ぐ作品になることが期待される。
まだ全曲の制作クレジットは公開されていないが、Stray Kidsの近年の作品を踏まえれば、今回も3RACHAがアルバムの核を担う可能性は高い。過去作品でも3RACHAは楽曲制作の中心を務め、グループの音楽性を支えてきた。
『THIS & THAT』は2026年後半のStray Kidsを象徴する作品になる
現時点で公開されている情報だけでも、『THIS & THAT』は単なる新作ではなく、ワールドツアー「RUN IT」と一体となった大規模プロジェクトであることが分かる。
約9か月ぶりの韓国カムバックという節目、グローバルツアーとの連動、そして3RACHAによるセルフプロデュースというStray Kidsの強み。
そのすべてが、このミニアルバムに集約されようとしている。
先行曲「RUN IT」・コンセプト・アルバム仕様から見える2026年のStray Kids
前編では、『THIS & THAT』が約9か月ぶりの韓国カムバック作品であり、2026年後半の活動を象徴するプロジェクトであること、そしてタイトルに込められた意味について考察した。
中編では、アルバムの世界観を最初に提示した先行曲「RUN IT」、公開されているトラックリスト、ティザー映像、アルバム仕様などから、『THIS & THAT』という作品の輪郭をさらに掘り下げていく。
「RUN IT」はアルバムの世界観を示すプロローグ
『THIS & THAT』に先駆けて2026年6月24日に配信されたデジタルシングル「RUN IT」は、単なる先行曲ではない。
この曲は、アルバムの方向性を最初に提示する”序章”として制作されている。JYP Entertainmentはティザー公開と同時に、ワールドツアー「RUN IT」とアルバム『THIS & THAT』を一体のプロジェクトとして発表しており、「RUN IT」という言葉そのものが2026年後半のStray Kidsを象徴するキーワードになっている。
MVでは、メンバーが先頭を切って走り出すような力強いビジュアルが印象的だ。スピード感のある映像演出と攻撃的なパフォーマンスは、「立ち止まるのではなく、前へ進み続ける」というメッセージを視覚的にも表現している。
「RUN IT」が意味するもの
英語の “Run it” はヒップホップやストリートカルチャーでは、「もう一回やろう」「そのまま行け」「続けろ」といったニュアンスで使われる表現だ。
この言葉をツアータイトル、先行曲、そしてカムバックの象徴として選んだことは偶然ではないだろう。
2025年の『KARMA』、その後の『DO IT』を経て、Stray Kidsは「成功したから守りに入る」のではなく、さらに前へ走り続けるという姿勢を示しているように見える。
彼ららしい攻めの姿勢を象徴する言葉として、「RUN IT」は非常に象徴的なタイトルと言える。
公開されたトラックリストから読み解く『THIS & THAT』
現時点で公開されているトラックリストは次の8曲だ。
- RUN IT
- This & That
- After You
- FARMING
- I Do
- Way Out
- Back Then
- This & That (Festival Version)
タイトルだけを見ても、これまでのStray Kids作品とは少し違う印象を受ける。
「After You」
このタイトルからは、人との別れや喪失、あるいは誰かの存在を経て変化した自分を描く楽曲である可能性が想像される。
『Social Path』『Lonely St.』など、Stray Kidsはこれまでも孤独や葛藤をテーマにした作品を数多く発表してきた。
「After You」も、その系譜に連なる楽曲になるかもしれない。
「FARMING」
今回もっとも話題になったタイトルが、この「FARMING」だ。
Stray Kidsのディスコグラフィーを振り返っても、このようなタイトルは非常に珍しい。
現時点では楽曲内容は公開されていないため断定はできないが、「耕す」「育てる」という本来の意味だけでなく、ゲームやインターネット文化で使われる「素材を集める」「地道に積み重ねる」というニュアンスまで含めている可能性もある。
タイトルだけでリスナーの想像をかき立てる点は、3RACHAらしい遊び心を感じさせる。
「Way Out」
「出口」「抜け道」という意味を持つこのタイトルは、閉塞感から抜け出すことや、新しい道を切り開くことをテーマにした楽曲かもしれない。
近年のStray Kidsは、「壁を壊す」「既成概念を超える」といったメッセージを作品の中で繰り返し描いてきた。
「Way Out」というタイトルにも、その精神が反映されているように思える。
「Back Then」
アルバム終盤に置かれたこの曲は、「あの頃」を振り返る内容になることが予想される。
もしそうであれば、『THIS & THAT』という「今(THIS)」と「あの時(THAT)」を対比させるアルバムコンセプトとも自然につながってくる。
Festival Versionが意味するもの
最終曲には
This & That (Festival Version)
が収録される。
通常のアルバムに別バージョンを収録すること自体は珍しくないが、「Festival Version」と明記されている点は興味深い。
これは、夏フェスやワールドツアーでのライブパフォーマンスを意識してリアレンジされたバージョンである可能性が高い。
実際、Stray Kidsは近年、世界各地の大型フェスへの出演を増やしており、ライブ映えを意識したアレンジを取り入れるケースも増えている。
ティザー映像から見える新たな世界観
公開されたトレーラーでは、従来のStray Kidsらしいダークで重厚な世界観を残しつつも、どこか映画的な演出が強調されている。
スピード感のある編集、象徴的なライティング、そしてメンバーそれぞれの存在感を際立たせる構図は、2026年後半のStray Kidsが「ライブ」と「映像」をこれまで以上に重視していることを感じさせる。
アルバム仕様にも新しい試み
『THIS & THAT』は、複数のアルバム仕様が用意されている。
その一つである 「& Ver.」 には、
- 封筒パッケージ
- リリックペーパー
- ステッカー
- MINI CD-R
- IDフォト
- 12ページフォトブック
- ランダムフォトカード
などが封入されることが案内されている。予約購入者向けフォトカード特典も用意されており、コレクション性を高めた仕様となっている。
近年のStray Kidsは、アルバムそのものを「音源」だけでなく「所有する体験」として設計する傾向が強く、『THIS & THAT』もその流れを受け継いでいると言えるだろう。
『THIS & THAT』はライブで完成するアルバムかもしれない
ここまで公開されている情報を総合すると、『THIS & THAT』はスタジオで完結する作品というよりも、ワールドツアー「RUN IT」と一体で完成するアルバムという印象が強い。
先行曲「RUN IT」、Festival Versionの収録、そして同名ツアーの開催。
これらはすべて、「聴くだけでは終わらない作品」を目指していることを示している。
Stray Kidsは2026年後半、音楽・映像・ライブを一つの物語として提示しようとしているのかもしれない。
3RACHAが描く新たなフェーズ──『THIS & THAT』はStray Kidsの未来を映すアルバムになるのか
前編ではアルバムの概要やタイトルの意味、中編では先行曲「RUN IT」やトラックリスト、コンセプトについて紹介した。
最後となる後編では、『THIS & THAT』がStray Kidsのキャリアにおいてどのような意味を持つ作品なのかを、3RACHAの制作哲学や近年の活動、世界市場での立ち位置を踏まえながら考えていきたい。
3RACHAが守り続ける「セルフプロデュース」というアイデンティティ
K-POPシーンでは、外部プロデューサーが制作を担うことは珍しくない。
しかしStray Kidsはデビュー前から、Bang Chan、Changbin、HANによる3RACHAが音楽制作の中心を担ってきた。
作詞・作曲・編曲に深く関わり、自分たちの経験や感情を作品へ反映させるスタイルは、彼らが世界中で支持される大きな理由の一つだ。
近年は海外ソングライターとの共同制作も増えているが、それでも作品の核となるアイデアは3RACHAが主導するケースが多く、Stray Kidsらしさを失わない理由でもある。
『THIS & THAT』も現時点で公開されている情報を見る限り、その「セルフプロデュース」という軸は変わっていない。だからこそ、新しい挑戦があっても、それは彼ら自身の意思による進化として受け止められる。
『ATE』『KARMA』『DO IT』の先にある作品
ここ数年のStray Kidsを振り返ると、それぞれのアルバムには明確なテーマがあった。
『ATE』では、より攻撃的でパフォーマンス重視のサウンドを打ち出し、世界ツアーでもそのエネルギーを前面に押し出した。
『KARMA』では、タイトルが示すように「因果」や「積み重ね」を感じさせる世界観が印象的だった。
そして『DO IT』では、「考える前に動く」というStray Kidsらしい行動力や勢いが作品全体を貫いていた。
その流れの中で登場する『THIS & THAT』は、何か一つの感情を強く打ち出す作品というよりも、これまで積み重ねてきた多様な音楽性や価値観を一つのアルバムに集約する役割を担っているように見える。
タイトルが意味する「あれもこれも」というニュアンスは、まさに現在のStray Kidsそのものなのかもしれない。
世界を見据えたアルバム戦略
近年のStray Kidsは、韓国だけでなく北米やヨーロッパでも圧倒的な人気を築いてきた。
Billboard 200での実績、スタジアム規模のツアー、世界各地の大型フェス出演など、活動の重心はますますグローバルへ広がっている。
その流れの中で『THIS & THAT』を見ると、タイトルや収録曲名がすべて英語で統一されている点も興味深い。
これは単に海外市場を意識したというより、「どの国のファンにも同じメッセージを届けたい」という姿勢の表れとも考えられる。
また、先行曲「RUN IT」、アルバムタイトル曲「This & That」、そして「Festival Version」の収録は、ストリーミングだけでなくライブで楽曲がどう機能するかまで見据えた設計を感じさせる。
「THIS」と「THAT」の間にあるもの
ここからは考察になる。
英語で「this」と「that」は、「これ」と「あれ」を意味する最も基本的な指示語だ。
しかし、この二つの言葉は距離感も表している。
「this」は自分の近くにあるもの。
「that」は少し離れた場所にあるもの。
もしこのアルバムタイトルが意図的に選ばれたものなら、『THIS & THAT』は「今の自分」と「未来の自分」、「現実」と「理想」、「ステージの上のStray Kids」と「一人の人間としてのStray Kids」といった、さまざまな対比を含んでいる可能性がある。
現時点で公式からこの解釈が示されているわけではないが、アルバム全体を聴いたとき、このタイトルがどのような意味を持つのかを改めて考える楽しみも残されている。
ワールドツアー「RUN IT」とともに完成する作品
『THIS & THAT』は、音源だけで完結するアルバムではない。
JYP Entertainmentが発表したワールドツアー「RUN IT」と密接に結び付けられており、アルバムで提示した世界観をライブで完成させる構想がうかがえる。
近年のStray Kidsは、ライブ演出そのものを作品の一部として設計してきた。
映像、照明、ダンス、バンドサウンド、観客とのコール&レスポンス。
そのすべてを含めて一つの作品と考えるなら、『THIS & THAT』もまた、ツアーを経て初めて完成するアルバムと言えるだろう。
発売後に注目したいポイント
発売前の現時点では、まだ明らかになっていない要素も多い。
発売後は、次のような点にも注目したい。
- 全曲の制作クレジット:3RACHA以外にどのクリエイターが参加しているのか。
- メンバーインタビュー:タイトルや各楽曲に込めた思いがどのように語られるのか。
- 海外メディアのレビュー:Billboard、NME、Rolling Stone、Soompiなどが本作をどう評価するか。
- チャート成績:韓国主要チャートだけでなく、Billboard 200や各国ストリーミングランキングでどのような結果を残すか。
- ライブでの進化:ツアーを通じて、楽曲のアレンジや演出がどのように変化していくのか。
これらは記事を継続的に更新することで、読者にとって「最新情報が集まるページ」として価値を高められる。
総括
『THIS & THAT』は、Stray Kidsが「次の一歩」を示すためのアルバムだ。
約9か月ぶりの韓国カムバックというタイミングだけでなく、ワールドツアー「RUN IT」と連動した展開、3RACHAによるセルフプロデュース、そして多面的な世界観を予感させるタイトルからも、2026年後半の活動の中心に位置付けられていることが分かる。
現時点ではまだ公開されていない情報も多く、アルバムの全貌は発売日を待つ必要がある。
だからこそ、『THIS & THAT』は「完成した作品」を語る記事ではなく、発売とともに成長していく保存版ガイドとして追い続ける価値がある。
Stray Kidsはこれまでも、自分たちの音楽で常識を塗り替えてきた。
『THIS & THAT』が、その歩みをさらに前へ進める一枚になるのか。
その答えは、8月7日に明らかになるだろう。
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