Weezer「C.E.O.」音源
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Weezer「C.E.O.」歌詞和訳
[イントロ]
Cranking out another nineties jam
また90年代っぽいヒット曲を作ってる。
Wish I could do something new
本当は、まったく新しいことにも挑戦したい。
But nobody wants to hear that
でも、そんな曲を求めている人はほとんどいない。
They just want the classics
みんなが聴きたいのは、あの頃の名曲ばかり。
You can’t blame ’em, really
まあ、それを責めることなんてできないけどね。
There’s something special about your early shit
やっぱり初期の作品には、特別な魅力があるんだ。
(👉 Weezerは1994年の『Blue Album』で世界的な成功を収めたバンド。この一節は、ファンから”昔のWeezer”を求められ続ける現実を自虐的に歌っている。)
[Aメロ1]
I gotta grow up
僕も大人にならなきゃいけない。
And be a real adult
ちゃんとした社会人として。
Stop complaining
不満ばかり言うのはやめて、
And give the people what they want
ファンが本当に望んでいるものを届けよう。
[サビ]
Here comes the C.E.O.
ほら、「CEO」の僕がやって来る。
I gotta keep this rocket in the sky
このロケット(=バンド)を、飛び続けさせなきゃいけない。
(👉 「Rocket」はWeezerというバンドやキャリアそのものの比喩。「CEO」は単なる経営者ではなく、バンドという組織を支える責任を背負うリーダーとしての自分を表している。)
[間奏]
You know, I was just a kid from Connecticut
昔は、コネチカット州に住む、ただの少年だった。
Alone in my room playing with a Tascam 688
部屋にこもって、Tascam 688をいじりながら音楽を作っていた。
(👉 「Tascam 688」は1980〜90年代に使われた8トラックのMTR(マルチトラックレコーダー)。Rivers Cuomoがデモ制作に使っていた機材として知られている。)
I miss those days
あの頃が、少し恋しい。
[Aメロ2]
I was happy
あの頃の僕は、本当に幸せだった。
Tinkering in my room
自分の部屋で、夢中になって音楽をいじっているだけでよかった。
(👉 「tinkering」は機械や楽器などを試行錯誤しながら触ること。商業的な成功ではなく、純粋に創作を楽しんでいた頃を表している。)
All those hours
何時間でも、
Chilling out in my cocoon
自分だけの繭の中で、穏やかに過ごしていた。
[サビ]
Here comes the C.E.O. (Uh-oh)
さあ、「CEO」の僕がやって来る。
I gotta keep this rocket in the sky
このロケットを、飛び続けさせなきゃいけない。
I gotta stop thinking like a mad professor ‘cause it’s
でも、何でも実験したがる”マッドサイエンティスト”みたいな考え方は、もうやめなきゃ。
(👉 「mad professor」は、アイデアばかり追い求める研究者のような自分を自虐的に表現している。Rivers Cuomo自身の実験的な楽曲制作スタイルとも重なる。)
It’s getting me nowhere
このままじゃ、どこにもたどり着けない。
It’s getting me nowhere
本当に、前へ進めなくなってしまう。
[サビ]
Here comes the C.E.O. (Oh-oh)
ほら、責任を背負ったCEOの僕だ。
I gotta keep this rocket in the sky
このバンドを飛び続けさせるのが、僕の役目なんだ。
I gotta stop thinking like a mad professor ‘cause it’s
理想ばかり追いかけるのは、もう終わりにしよう。
It’s getting me nowhere
それでは何も変わらないから。
It’s getting me nowhere
本当に前へ進めなくなってしまう。
[アウトロ]
Here comes the founder and the C.E.O.
創設者であり、CEOである僕がここにいる。
(👉 「Founder and CEO」は、会社の経営者のように、Weezerというバンドそのものを守り続ける責任を背負う自分を表現している。)
Whoa, oh (Gotta keep this rocket in the sky)
Whoa…このロケットを飛ばし続けなくちゃ。
Oh, gotta stop thinking like a mad professor ‘cause it’s
理想ばかり追い求める自分を、少し変えなきゃ。
It’s getting me nowhere
そうしないと、何も前へ進まない。
It’s getting me nowhere
このままでは、立ち止まったままだから。
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Weezer「C.E.O.」意味考察・解説
アメリカ、カルフォルニア州出身のパワーポップバンド、Weezer(ウィーザー)の新曲「C.E.O.」を歌詞和訳・意味考察。
90年代の名曲を求められ続ける葛藤や、創作への想い、「C.E.O.」というタイトルに込められた意味を歌詞の背景とともに詳しく解説します。
Weezer(ウィーザー)の新曲「C.E.O.」は、WeezerのフロントマンであるRivers Cuomoが、自身のキャリアを振り返りながら、「アーティスト」と「経営者」の間で揺れる本音を赤裸々に描いたセルフポートレートです。🎸🚀
冒頭から「また90年代っぽい曲を作っている」「本当は新しいこともやりたいけれど、みんなは昔の曲ばかり求める」と歌われます。この一節は、1994年の『Blue Album』で世界的な成功を収めたWeezerだからこそ抱える葛藤を率直に表しています。ファンは初期のサウンドを愛していますが、アーティストは常に新しい表現へ挑戦したい。その理想と現実の間で揺れ動く気持ちが、この曲全体に流れています。
タイトルの「C.E.O.」は会社の最高経営責任者を意味します。しかし、この曲でのCEOは単なるビジネス上の役職ではありません。Rivers Cuomoは、自分を「Weezerという会社を運営する経営者」と重ねています。バンドを続けるためには、メンバーやスタッフ、ツアー、レコード会社、そして何よりファンの期待にも応え続けなければなりません。その責任を、「ロケットを飛ばし続ける」という比喩で表現しています。
間奏では、「コネチカット州の部屋でTascam 688を使って音楽を作っていた少年時代」が描かれます。当時は売れることも経営も考えず、純粋に音楽を作ることだけが幸せでした。「繭(cocoon)の中」という表現からは、外の評価に左右されない自由な創作環境への懐かしさが感じられます。
一方で、「mad professor(マッド・プロフェッサー)」という言葉も印象的です。これは、奇抜なアイデアばかり追い求める自分自身への皮肉でしょう。Rivers Cuomoはこれまで数多くの実験的な作品を発表してきましたが、この曲では「理想ばかり追いかけても前へ進めない」と、自分を冷静に見つめています。
「C.E.O.」は、過去を懐かしむ歌ではありません。また、商業主義を肯定する曲でもありません。創作の自由を守りたい気持ちと、多くの人に音楽を届け続ける責任。その両方を抱えながら、それでも前へ進もうとする一人のアーティストの覚悟が描かれています。
音楽少年だった頃の純粋な情熱と、バンドを守るリーダーとしての責任。その二つの自分を受け入れ、「ロケットを飛ばし続ける」と歌うRivers Cuomoの姿は、多くのクリエイターや仕事に責任を持つ人の心にも響くメッセージとなっています。✨
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