Bob Dylan「Like a Rolling Stone」歌詞和訳&意味考察|全てを失った君に問う、孤独と自由の味🎸💎

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Bob Dylan「Like a Rolling Stone」MV


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Bob Dylan「Like a Rolling Stone」歌詞和訳

[Aメロ1]

Once upon a time you dressed so fine
昔々、君はそれはもう着飾って、美しかったね

You threw the bums a dime in your prime, didn’t you?
全盛期の頃は、ホームレスに「恵んであげる」って小銭を投げてたっけ。そうだろ?

People’d call, say, “Beware doll, you’re bound to fall”
みんな忠告してたよ。「気をつけなよお嬢ちゃん、いつか痛い目見るよ」って

You thought they were all kiddin’ you
君はそれを冗談だと思って、鼻で笑ってたけどね

You used to laugh about
君はいつだって笑い飛ばしてた

Everybody that was hangin’ out
必死に生きてる奴らのことを見下してさ

Now you don’t talk so loud
それが今じゃどうだ、随分と静かになったもんだ

Now you don’t seem so proud
あの高慢なプライドも消え失せちまったみたいだね

About having to be scrounging for your next meal
次の食事にありつくために、誰かに媚びなきゃいけない今の自分…惨めだろ?

[サビ]

How does it feel?
なあ、どんな気分だい?

How does it feel?
どんな気分か聞いてるんだよ

To be without a home
帰る家もないっていうのは

Like a complete unknown
誰にも知られない、ただの無名の人になって

Like a rolling stone
まるで転がり続ける石っころみたいにさ
(👉 「Rolling Stone」は「定住しない人」「根無し草」を指す。失うものがない自由さと、孤独な放浪の二重の意味。)

[Aメロ2]

You’ve gone to the finest school all right, Miss Lonely
最高級の学校に通ってたんだってね、「ミス・ロンリー(孤独なお嬢さん)」
(👉 華やかな過去を持つ彼女への皮肉を込めたあだ名。)

But you know you only used to get juiced in it
でも君がそこで学んだのは、せいぜい酔っ払う方法くらいだろ

And nobody has ever taught you how to live on the street
誰も教えてくれなかったもんな、ストリートで生き抜く術なんて

And now you find out you’re gonna have to get used to it
そして今、君は思い知らされるんだ。「これからは、この生活に慣れるしかない」ってね

You said you’d never compromise
「私は絶対に妥協なんてしない」って君は言ってたけど

With the mystery tramp, but now you realize
あの謎めいた浮浪者のこと、見下してたよな。でも気づいちゃったんだろ?

He’s not selling any alibis
彼は言い訳なんて売っちゃいないってことに

As you stare into the vacuum of his eyes
彼の虚ろな瞳の奥を覗き込んだとき、悟ったはずさ

And ask him do you want to make a deal?
そして彼にこう頼むんだ、「ねえ、取引してくれない?」って
(👉 かつて見下していた相手に助けを求めざるを得ない状況。)

[サビ]

How does it feel?
なあ、どんな気分だい?

How does it feel?
教えてくれよ、どんな気持ちだ?

To be without a home
帰る場所もないっていうのは

Like a complete unknown
誰からも相手にされない、何者でもない存在になって

Like a rolling stone
転がる石っころみたいに生きるのは

[Aメロ3]

You never turned around to see the frowns on the jugglers and the clowns
君は一度も振り返らなかったね。ペテン師やピエロたちが眉をひそめてたのに

When they all come down and did tricks for you
彼らが君のために芸を見せてくれてた時も、君は冷たい態度だった

You never understood that it ain’t no good
君はずっと分かってなかったんだ。良くないことだって

You shouldn’t let other people get your kicks for you
他人に刺激を求めさせて、自分は高みの見物なんてさ

You used to ride on the chrome horse with your diplomat
君は外交官の彼氏と、ピカピカのバイク(または高級車)に跨ってたっけ
(👉 「Chrome horse」は富と権力の象徴。)

Who carried on his shoulder a Siamese cat
肩にシャム猫なんて乗せちゃってさ
(👉 浮世離れした、鼻持ちならない上流階級のイメージ。)

Ain’t it hard when you discover that
キツかっただろ? 真実に気づいたときは

He really wasn’t where it’s at
彼なんて、実は全然大した男じゃなかったってこと

After he took from you everything he could steal
彼に奪えるものを全部奪い取られた後で、やっと気づいたんだもんな

[サビ]

How does it feel?
なあ、どんな気分だい?

How does it feel?
最高から最底辺へ落ちて

To be without a home
安らげる家も失って

Like a complete unknown
誰にも知られない存在になって

Like a rolling stone
ただ転がる石のように生きるのは

[Aメロ4]

Princess on the steeple and all the pretty people
塔の上のプリンセス、そして着飾った美しい人々

They’re drinkin’, thinkin’ that they got it made
彼らは酒を飲みながら、「自分たちは成功者だ」って思い込んでる

Exchanging all kinds of precious gifts
高価なプレゼントを交換し合ってご満悦だ

But you’d better take your diamond ring, you’d better pawn it
でも君はそのダイヤの指輪、さっさと質に入れたほうが身のためだよ
(👉 過去の栄光にしがみつくより、今日のパンを買えという現実的な忠告。)

You used to be so amused
昔は面白がってたよな

At Napoleon in rags and the language that he used
ボロ着をまとったナポレオンみたいな男や、彼の言葉遣いを
(👉 狂気や貧困の中にいる人々を嘲笑していた過去。)

Go to him now, he calls you, you can’t refuse
今すぐ彼のところへ行きなよ。彼が呼んでる。もう断れないだろ?

When you got nothing, you got nothing to lose
何も持っていないなら、失うものなんて何もないんだから
(👉 この曲の核となるメッセージ。全てを失うことは、究極の自由でもあるという逆説。)

You’re invisible now, you got no secrets to conceal
君はもう透明人間さ、隠さなきゃいけない秘密なんて一つもないんだよ

[サビ]

How does it feel?
なあ、どんな気分だい?

How does it feel?
痛快なほどに落ちぶれて

To be without a home
帰る場所もないまま

Like a complete unknown
誰にも知られない、ただの個として

Like a rolling stone
転がる石のように生きていくのは

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Bob Dylan「Like a Rolling Stone」意味考察・解説

Bob Dylan(ボブ・ディラン)の革命的ロックナンバー「Like a Rolling Stone」(ライク・ア・ローリング・ストーン)。かつて栄華を極めた女性が転落する様を冷徹に、かつ詩的に描いた金字塔。「どんな気分だい?」その問いかけの真意を、歌詞和訳と解説で徹底的に掘り下げます!

Bob Dylan(ボブ・ディラン)の革命的ロックナンバー「Like a Rolling Stone」(ライク・ア・ローリング・ストーン)は、1965年に発表され、フォークの神様だった彼がエレキギターを持ち「ロック」へと転身した歴史的瞬間を象徴する一曲です。

⚡️ 曲のテーマ:冷酷な嘲笑と解放
歌詞の主人公は、かつて富と名声に守られ、他人を見下していた女性(Miss Lonely)。彼女が全てを失い、ストリートに放り出された姿を、ディランは「How does it feel?(どんな気分だい?)」と執拗に問い詰めます。
一見すると、没落した人間への意地悪な皮肉に聞こえますが、物語はラストの**「When you got nothing, you got nothing to lose(何もなければ、失うものなんてない)」**というラインで劇的に変化します。

🏰 象徴的な背景
モデルは、アンディ・ウォーホルのミューズだったイーディ・セジウィックや、元恋人のジョーン・バエズなど諸説ありますが、特定の誰かというよりは「虚飾にまみれた社会」そのものへのアンチテーゼでしょう。

💎 メッセージ性
「家もなく、知名度もなく、転がる石のようになる」こと。それは恐怖ですが、同時に社会的地位やプライドという「鎖」から解き放たれた本当の自由の始まりでもあります。
スネアドラムの「バン!」という一撃から始まるこの6分間のドラマは、私たちに「全てを剥ぎ取った裸の自分に価値はあるか?」と問いかけてくるのです。痛烈だけど、どこか清々しい。それがこの曲が半世紀以上愛される理由ですね🛤️💨

Bob Dylanの違う曲の歌詞和訳

《歌詞和訳》Blowin’ In The Wind, Bob Dylan(ボブ・ディラン)

《歌詞和訳》Don’t think twice, it’s all right, Bob Dylan(ボブ・ディラン)

《歌詞和訳》Like A Rolling Stone, Bob Dylan(ボブディンラン)

《歌詞和訳》Mr. Tambourine Man, Bob Dylan(ボブ・ディラン)

《歌詞和訳》The Times They Are A Changin’, Bob Dylan(ボブ・ディラン)

Bob Dylan「Like a Rolling Stone」サムネ画像

Bob Dylan

コメント

  1. イエメン より:

    しんどい時に聞くと沁みますね。

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