Nirvana「Smells Like Teen Spirit」MV
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Nirvana「Smells Like Teen Spirit」歌詞和訳
[Aメロ1]
Load up on guns, bring your friends
銃をたっぷり詰め込んで、友達もみんな連れてこいよ
(👉 革命の準備のようにも、単なる無秩序なパーティーの呼びかけのようにも聞こえる不穏なライン。)
It’s fun to lose and to pretend
負けるのも、フリをするのも楽しいもんだな
(👉 勝利や成功への執着を捨て、敗北を受け入れる「負け犬」の美学。)
She’s over-bored and self-assured
あの子は退屈しきってるくせに、妙に自信満々でさ
Oh no, I know a dirty word
ああ、やっちまった。僕、汚い言葉を知ってるんだ
[プレコーラス]
Hello, hello, hello, how low
ハロー、ハロー、ハロー…どこまで落ちていくんだ?
(👉 「Hello」という挨拶と、「How low(どれだけ低い/落ち込んでいる)」をかけた言葉遊び。気だるげな絶望感。)
Hello, hello, hello, how low
ハロー、ハロー、ハロー…気分は最悪さ
Hello, hello, hello, how low
ハロー、ハロー、ハロー…どこまで堕ちりゃいい?
Hello, hello, hello
ハロー、ハロー、ハロー
[サビ]
With the lights out, it’s less dangerous
明かりを消してくれ、そのほうが危険じゃないから
(👉 暗闇=安心できる場所。世間の目から隠れたいという内向的な願望。)
Here we are now, entertain us
俺たちはここにいるぞ、さあ楽しませてくれよ
(👉 受動的で、常に娯楽を求め続ける大衆や若者世代への強烈な皮肉。)
I feel stupid and contagious
僕は自分が馬鹿だと感じるし、その馬鹿さは伝染していく
Here we are now, entertain us
俺たちはここにいる、さあ楽しませてみろよ
A mulatto, an albino
ムラート(混血児)、アルビノ(先天性白皮症)
(👉 互いに関連性のない単語の羅列に見えるが、社会的なマイノリティや「異質な存在」を並べているとも取れる。)
A mosquito, my libido
蚊、そして僕の性衝動(リビドー)
(👉 苛立たせるものと、自身の内なる衝動。意味よりも韻と響きの不快さを重視した並び。)
Yeah, hey
ああ、ヘイ
Yeah
イェー
[Aメロ2]
I’m worse at what I do best
得意なことほど、下手くそにやっちまうんだ
(👉 自分自身の才能に対する自己嫌悪や、期待されることへのプレッシャー。)
And for this gift I feel blessed
それでも、この才能を授かったことには感謝してるよ
(👉 成功への皮肉と本音が入り混じるライン。)
Our little group has always been
僕らのちっぽけなグループは、いつだってそうだった
And always will until the end
これまでも、そして最後までずっと変わらないさ
(👉 世間に馴染めないアウトサイダーたちの結束。)
[プレコーラス]
Hello, hello, hello, how low
ハロー、ハロー、ハロー…どこまで落ちていくんだ?
Hello, hello, hello, how low
ハロー、ハロー、ハロー…気分は最悪さ
Hello, hello, hello, how low
ハロー、ハロー、ハロー…どこまで堕ちりゃいい?
Hello, hello, hello
ハロー、ハロー、ハロー
[サビ]
With the lights out, it’s less dangerous
明かりを消せば、少しはマシだろ
Here we are now, entertain us
俺たちはここに来た、楽しませてくれよ
I feel stupid and contagious
馬鹿げた気分だ、それがどんどん広がっていく
Here we are now, entertain us
俺たちはここにいる、さあ楽しませろってば
A mulatto, an albino
ムラート、アルビノ
A mosquito, my libido
蚊、そして僕のリビドー
Yeah, hey
ああ、ヘイ
Yeah
イェー
[ギターソロ]
(歪んだギターがかき鳴らされる、言葉にならない叫びのセクション)
[Aメロ3]
And I forget just why I taste
なんで味わおうとしたのか忘れちまったよ
Oh yeah, I guess it makes me smile
ああ、そうか、笑えるからだったっけな
(👉 行動の理由さえどうでもよくなるような、深刻な無気力感。)
I found it hard, it’s hard to find
難しいんだよ、見つけるのは本当に難しい
Oh well, whatever, never mind
ああもう、どうでもいいや、気にすんな
(👉 Nirvanaを象徴するフレーズ。諦念と拒絶が入り混じった「Never mind」。)
[プレコーラス]
Hello, hello, hello, how low
ハロー、ハロー、ハロー…どこまで落ちていくんだ?
Hello, hello, hello, how low
ハロー、ハロー、ハロー…底辺まで連れてってくれ
Hello, hello, hello, how low
ハロー、ハロー、ハロー…気分はどうだい?
Hello, hello, hello
ハロー、ハロー、ハロー
[サビ]
With the lights out, it’s less dangerous
明かりを消してくれ、そのほうが安全だ
Here we are now, entertain us
俺たちはここだ、さあ楽しませろよ
I feel stupid and contagious
自分が間抜けに思えるし、周りもみんな間抜けに見える
Here we are now, entertain us
俺たちはここにいる、何か面白いことやってみろよ
A mulatto, an albino
ムラート、アルビノ
A mosquito, my libido
蚊、そして僕のリビドー
A denial, a denial
否定だ、拒絶だ
(👉 世界に対する、そして自分自身に対する完全な否定。)
A denial, a denial
否定してやる、何もかも
A denial, a denial
受け入れない、認めない
A denial, a denial
否定だ、全て拒絶する
A denial
拒絶だ
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Nirvana「Smells Like Teen Spirit」意味考察・解説
Nirvana(ニルヴァーナ)の代表曲「Smells Like Teen Spirit」(スメルズ・ライク・ティーン・スピリット)は、90年代の若者の憂鬱と怒りを代弁したグランジの金字塔。「楽しませろよ」という皮肉な歌詞和訳と共に、カート・コバーンの心情や曲の背景を徹底解説!🎸
Nirvana(ニルヴァーナ)の「Smells Like Teen Spirit」は、単なるロックソングを超えて、90年代の若者文化そのものを定義づけた一曲です。
この曲の最大のテーマは「アパシー(無関心)」と「矛盾」です。
カート・コバーンは、当時の若者(ジェネレーションX)が抱えていた「何に対しても熱くなれない」「しらけムード」を、激しいサウンドに乗せて叫びました。「Here we are now, entertain us(俺たちはここだ、楽しませろ)」という歌詞は、自分たちで何かを生み出す気力もなく、ただ消費される娯楽を待っているだけの世代への強烈な皮肉です。
タイトルの由来は、友人のキャスリーン・ハンナが壁に落書きした「Kurt Smells Like Teen Spirit(カートはティーン・スピリットの匂いがする)」という言葉。当時「Teen Spirit」というデオドラント(制汗剤)があったのですが、カートはそれを知らず、「自分には革命的な10代の精神(スピリット)がある」と解釈してこの曲を書いたという、なんとも皮肉なエピソードがあります😂
「Oh well, whatever, never mind(まあいいや、どうでもいい、気にすんな)」というラインに集約されるように、怒り狂いながらも最後は全てを放棄するような姿勢。それが、閉塞感を感じていた当時の若者たちの心に火をつけ、結果として彼自身が嫌っていた「ロックスター」の座に彼を押し上げてしまったのです。矛盾を抱えたまま疾走する、永遠のアンセムですね🌫️🔥
Nirvana「Smells Like Teen Spirit」サムネ画像



コメント
改めて歌詞の意味を見るのはとても新鮮でした。ありがとうございました。