ITZY『Motto』MV
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“私は私”のその先へ──ITZYが初めて歌った“誰かを必要とする強さ”
ITZY の『Motto』は、ただのファンソングではない。
これは、ITZYというグループが7年間かけて辿り着いた“価値観の変化”そのものだ。
デビュー曲『DALLA DALLA』で彼女たちは、「私は私。人と違っていい」と叫んだ。
そのメッセージは2019年当時、圧倒的に新しかった。
他人の視線とSNS比較に疲弊していたZ世代にとって、ITZYは“自己肯定感”そのものを体現するグループだったからだ。
でも『Motto』は違う。
この曲で彼女たちは、
“あなたがいるから私は輝ける”
と歌う。
ここが重要だ。
K-POPは長年、「強い女性像」を描いてきた。
しかしITZYは今回、“孤独な強さ”から一歩進んでいる。
誰にも頼らず立つことではなく、
“信じられる誰かがいること”を強さとして描いているのだ。
そしてその“you”が、
- ファン(MIDZY)
- メンバー同士
- 理想の自分
- 愛する存在
その全部に重なるよう設計されている。
だから『Motto』は恋愛ソングにも聴こえるし、ファンダムソングにも聴こえる。
同時に、“人生の支え”についての曲にもなっている。
今の時代、人は「自立」を求められすぎている。
ひとりで生きろ。
自分を愛せ。
誰にも依存するな。
でも本当は、人は誰かがいないと壊れる。
『Motto』は、その言えなかった本音を、ITZYらしいスケール感でポップに変換した曲だ。
ITZY「Motto」 基本情報
- リリース:2026年5月18日
- 収録作品:EP『Motto』
- 所属:JYP Entertainment / Republic Records
- 参加作家:
- Shim Eun-ji
- collapsedone
- KASS
- Justin Reinstein ほか
- ワールドツアー『TUNNEL VISION』と連動したカムバック
- MVティザーは公開直後から高いSNSエンゲージメントを記録
EPには各メンバーのソロ曲も収録されており、ITZYの“個”と“グループ性”の両方を強調する構成になっている。
特に『Motto』は、その中心に位置する楽曲だ。
ITZYはいま何を表現しようとしているのか
『Motto』を理解するには、ITZYの“変化”を追う必要がある。
初期ITZYは、極端に“個”を強調するグループだった。
- 「DALLA DALLA」
- 「ICY」
- 「WANNABE」
すべて、“他人と違う自分”を肯定する楽曲だった。
だが2024年以降、彼女たちのテーマは少しずつ変わっていく。
『Girls Will Be Girls』では、“チームとして支え合う女性たち”を描き始め、MVではメンバーが互いを救う演出まで登場した。
そして『Motto』で、その流れは決定的になる。
“You are my motto”
つまり、
「私が信じる理由は、あなた」
という宣言だ。
これはITZYの歴史上かなり大きい。
なぜなら彼女たちは長年、“自分だけで立つ強さ”を歌ってきたからだ。
だがキャリア7年目のITZYは、ついに“他者との繋がり”を肯定し始める。
それは成熟でもある。
Teen Vogueの過去インタビューで、メンバーたちは「年を取っても一緒にいたい」と語っていた。
『Motto』は、その関係性の延長線上にある。
これは“友情”の曲であり、
“信頼”の曲であり、
そして“共同体”の曲なのだ。
ITZY「Motto」 歌詞考察
“You are my wish”
“Want you so bad ‘cause you are my motto”
『Motto』が美しいのは、“依存”をネガティブに描いていないところだ。
現代社会では、“誰かを必要とすること”が弱さのように扱われる。
自立していること。
ひとりで立てること。
誰にも頼らないこと。
それが“強さ”として消費される時代だ。
でも『Motto』は、その価値観を少しだけ反転させる。
この曲の主人公は、最初から完璧な存在ではない。
むしろ冒頭では、“暗闇の中を彷徨っていた側”として描かれている。
不安がある。
迷いがある。
どこへ向かうべきかもわからない。
そんな状態の中で、“you”という存在が現れる。
その“you”は非常に曖昧だ。
恋人にも見える。
仲間にも見える。
ファンにも見える。
あるいは、“理想の自分自身”にも見える。
そして、その曖昧さこそが『Motto』最大の魅力になっている。
なぜならこの曲は、“特定の誰か”を描くラブソングではなく、
「人は何を支えにして前へ進むのか」
を描いた曲だからだ。
特に印象的なのは、“Motto”という単語選びだ。
普通のポップソングなら、
- lover
- destiny
- angel
- light
のような言葉を選ぶ。
でもITZYは、“motto”を使った。
つまり“you”は、単なる愛情の対象ではない。
“生き方そのもの”になっている。
その存在を信じることで、
- 恐れを越えられる
- 迷いを振り切れる
- 新しい場所へ進める
という構造が、この曲全体を通して描かれている。
だから『Motto』は、“恋に落ちる曲”というより、
“誰かとの繋がりによって、自分自身が変わっていく曲”
として機能している。
また、この曲では“救済”を感じさせる言葉が繰り返される。
暗闇。
fearless。
better place。
take my hand。
それらが重なることで、『Motto』はまるで“導きの物語”みたいな空気を持ち始める。
特に“Take my hand”というフレーズは重要だ。
K-POPにおいて、“手を取る”演出は単なるロマンスではなく、
「ひとりでは行けない場所へ、一緒に進む」
という意味を持つことが多い。
だからこの曲は、
「自分を信じよう」
ではなく、
「一緒に進もう」
を歌っている。
そこに、現在のITZYらしさがある。
初期ITZYは、“私は私”という孤高の強さを武器にしていた。
でも『Motto』では、“繋がり”そのものが強さへ変わっている。
そして後半になるにつれて、主人公は変化していく。
最初は暗闇を彷徨っていた存在が、最後には“結末なんて怖くない”と言えるようになる。
つまりこの曲は、
“誰かに救われる話”
では終わらない。
“誰かを信じたことで、自分自身も変わっていく話”
として完成している。
だからラストで繰り返される“Mo-mo-mo-mo-mo-motto”は、単なる中毒性のあるフックではない。
あれはもう、“信念”を唱えている状態に近い。
まるで、
「私はもう迷わない」
と自分自身へ言い聞かせるみたいに。
“天使”と“夢”の境界線──『Motto』MVが描く幻想空間
『Motto』MV最大の特徴は、“現実感の薄さ”だ。
MV全体が、まるで夢の中みたいに作られている。
- パステル系ライティング
- 柔らかい逆光
- 浮遊感あるカメラワーク
- 白やシルバー中心の衣装
- “境界線が曖昧”な空間設計
これらによって、MVは現実ではなく、“心象風景”として機能している。
特に印象的なのは、“光”の使い方だ。
『Motto』では光が単なる美術ではなく、“導き”として使われている。
メンバーたちは常に何かへ向かって歩いている。
しかもその動線が、“上”へ向かう構図になっている。
これは宗教画やファンタジー映画で多用される、“救済”の演出だ。
またMVには、“ひとりで映るカット”より、“複数人で重なる構図”が多い。
ここにも今回のテーマが現れている。
ITZYは以前、“個性”を武器にしていた。
でも『Motto』では、“繋がり”が美しさになっている。
それはK-POP第4世代後期における、大きな価値観の変化でもある。
ITZY「Motto」 制作秘話
韓国メディアでは、『Motto』について“ITZYの核心メッセージを集約した作品”と紹介されている。
特に今回のEPでは、
- グループ曲
- ソロ曲
- ワールドツアー
を連動させることで、“個”と“チーム”の両立がテーマ化されている。
また、ファンダムMIDZYの意味が“Trust”と結びついていることから、海外ファンの間では、
「Mottoの“you”はMIDZYでは?」
という考察も広がっている。
それはかなり自然な解釈だ。
なぜならこの曲全体が、“誰かを信じることで前に進める”構造になっているから。
つまり『Motto』は、
ITZY → MIDZY
MIDZY → ITZY
双方の“信頼”を描いた曲として成立している。
“浮遊感”で感情を包み込むサウンドデザイン
『Motto』のサウンドは、“推進力”より“浮遊感”で成立している。
初期ITZYのような強烈なビート中心ではない。
むしろ今回は、
- エアリーなシンセ
- 広いリバーブ
- 柔らかい低域
- ドリーミーなパッド音
によって、“夢の中”の感覚を作っている。
特にサビの、
“Mo-mo-mo-mo-mo-motto”
の反復は重要だ。
これはフックであると同時に、“呪文”として機能している。
耳に残るというより、“脳内を漂う”。
そこがこの曲の中毒性だ。
また英語と韓国語を滑らかに混ぜるコードスイッチングも、現代K-POPらしい。
この多言語感覚によって、『Motto』は“国籍を超えた感情”として設計されている。
“ITZYが大人になった”という感情
海外SNSでは、
「ITZY sounds softer but stronger」
「This feels like healing」
「They don’t need to scream anymore」
という反応が多く見られる。
これはかなり象徴的だ。
初期ITZYは、“爆発力”のグループだった。
だが『Motto』では、“包容力”が前面に出ている。
つまり彼女たちは、“戦う少女”から、“導く存在”へ変化し始めている。
そしてそれは、多くのファンが彼女たちと共に成長してきたからこそ成立する。
『DALLA DALLA』を聴いていた10代は、もう大人になり始めている。
だから今必要なのは、
「私は私!」
という叫びだけではない。
「あなたがいるから進める」
という感情なのだ。
『Motto』は、その時代の変化を映している。
静かで、幻想的で、でも確かに温かい。
まるで、夜の終わりに差し込む光みたいに。
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