TXT「Stick With You」MV
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TXT 公式グッズ
この曲は、“恋愛”より“延命”に近い
TOMORROW X TOGETHER の「Stick With You」を初めて聴いた時、まず感じるのは、“終わり”の匂いだ。
曲は静かだ。
派手に泣き叫ばない。
怒りもない。
修羅場もない。
でも、最初から最後まで、
“もう戻れない”
という空気だけが漂っている。
この曲の主人公は、すでに気づいている。
相手の気持ちが離れていることを。
視線が変わったことを。
会話の温度が下がったことを。
つまり「Stick With You」は、
“失恋の曲”
じゃない。
もっと残酷だ。
これは、
“失われていく途中の関係”
を描いた曲なんよね。
だからタイトルも興味深い。
“Love You”じゃない。
“Need You”でもない。
“Stick With You”。
つまりこれは、“愛している”というより、
“離れられない”
という状態だ。
ここがTXTらしい。
彼らは昔から、“青春”を綺麗に描かなかった。
『0X1=LOVESONG』では、“救済としての恋”を歌い、
『Good Boy Gone Bad』では、“壊れたあと”を描き、
『Deja Vu』では、“失った記憶への執着”を歌った。
そして「Stick With You」は、その流れの延長線上にある。
でも今回は、“愛”よりさらに危うい。
“終わるとわかっているものを、無理やり今日まで延ばし続ける感情”
そのものを歌っている。
TXT「Stick With You」 基本情報
- リリース日:2026年4月13日
- 収録作品:8th Mini Album『7TH YEAR: A Moment of Stillness in the Thorns』
- アーティスト:TOMORROW X TOGETHER
- レーベル:BIGHIT MUSIC
- ジャンル:Electro Pop / Techno Pop / Emotional Pop
- プロデューサー:Slow Rabbit、Jondren Hwang ほか
- タイトル曲
本作は、TXTの契約更新後初となるミニアルバム『7TH YEAR: A Moment of Stillness in the Thorns』のタイトル曲。
韓国メディアは本作について、
“holding on and letting goのあいだを漂う曲”
と表現している。
またTXT自身も、
“終わったと分かっていても離せない感情”
をテーマにしたと語っている。
ここが重要だ。
この曲は、“復縁したい”歌じゃない。
“終わりを受け入れられない”
歌なんよね。
TXTはいま、“青春”ではなく“残留感情”を歌い始めている
初期TXTは、“少年たちの成長物語”として語られることが多かった。
夢。
不安。
友情。
逃避。
でも最近のTXTは、もっと感情の“後味”を描くようになっている。
特に「Stick With You」で目立つのは、
“何も起きていないのに苦しい”
という感覚だ。
浮気されたわけじゃない。
大喧嘩したわけでもない。
ただ、
“もう相手の心がここにない”
それだけ。
でも実際、一番苦しい別れってそこなんよね。
相手が冷めていく速度に、自分だけ置いていかれる。
だからこの曲には、“劇的な破局”がない。
代わりにあるのは、
“温度差”
だ。
“미지근한 너의 태도”
(ぬるくなった君の態度)
この“미지근한(ぬるい)”って表現、かなり鋭い。
冷たいなら、まだ怒れる。
嫌いなら、まだ終われる。
でも“ぬるい”関係って、一番終われない。
期待が少しだけ残ってしまうから。
だから主人公は、
“あと1日だけ”
を繰り返す。
未来はもう見えていない。
永遠も信じていない。
ただ、
“今日が終わらなければいい”
と思っている。
それが、この曲の痛みだ。
TXT「Stick With You」 歌詞考察
この曲の核心は、“愛”と“執着”の境界線が、完全に溶けていることにある。
特に象徴的なのが、
“이게 사랑인 건지? 아님 미련인 건지?”
(これが愛なのか、それとも未練なのか)
というライン。
普通のラブソングなら、この問いは“途中”にある。
でも「Stick With You」では、主人公はもう答えを求めていない。
“중요하지 않아 난”
(もうそんなことどうでもいい)
と言ってしまう。
ここが怖い。
つまり彼は、
“これは愛じゃないかもしれない”
と理解している。
でも離れられない。
だからこの曲は、“純愛”じゃない。
むしろ、
“終わる関係への依存”
に近い。
さらに残酷なのが、
“너의 자비 아래서, 하루살이 같아도”
(君の気まぐれの中で、1日だけの存在でもいい)
というライン。
ここで主人公は、完全に関係の主導権を失っている。
相手がくれる“1日”に生かされている。
つまりこの曲で繰り返される“하루(1日)”は、希望じゃない。
“延命”なんよね。
しかもその延命を、主人公自身も理解している。
だからこそ痛い。
本当に苦しい恋愛って、
“終わっている”と知りながら続ける時だから。
人は、完全に壊れるより、
“少しだけ期待が残っている状態”
の方が離れられない。
TXTはそこを描いている。
しかも彼らは、その感情を美化しない。
“運命の愛”にも変えない。
ただ、
“離せない”
とだけ歌う。
その生々しさが、この曲を異様にリアルにしている。
MVが映しているのは、“別れ”ではなく“消えていく気配”
MV最大の特徴は、“空白”だ。
視線が合わない。
距離がある。
静かな部屋。
止まった空気。
つまりこのMVは、“事件”を映していない。
“感情が抜け落ちたあと”
を映している。
特に印象的なのは、“向かい合っているのに孤独”という演出。
これは歌詞の、
“내가 없는 너의 eyes”
(その瞳の中に僕はいない)
を、そのまま映像化している。
しかもTXTは、ここで大げさに泣かない。
それが逆にリアルなんよね。
本当に終わりかけた関係って、ドラマみたいに爆発しない。
静かにズレていく。
会話の間。
視線。
返事の速度。
そういう細部だけで、人は“終わり”を察してしまう。
このMVは、その“気配”を撮っている。
だから観終わったあとに残るのは、悲しさというより、
“取り返せなさ”
だ。
TXT「Stick With You」 制作秘話
韓国メディアの記者会見でメンバーたちは、「Stick With You」を、
“終わったと知りながら手放せない感情”
として説明している。
Soobinは特に、
“desperation but still powerful”
という表現を使っていた。
またBeomgyuは、この曲を、
“夢を追い続ける感覚にも似ている”
と語っている。
つまりこの曲は、恋愛だけじゃない。
TXT自身の“7年目”とも重なっている。
不安。
疲労。
それでも続けること。
だから『7TH YEAR: A Moment of Stillness in the Thorns』というタイトルも重要だ。
“棘の中の静止”。
つまり彼らは今、
“苦しみの途中で、一瞬だけ立ち止まっている”。
「Stick With You」は、その時間の音楽なんよね。
“盛り上がらないサビ”が、逆にリアルすぎる
この曲、普通のK-POPタイトル曲として聴くと、かなり異質だ。
爆発しない。
ドロップも弱い。
サビも叫ばない。
でも、それが正解なんよね。
なぜならこの曲の感情は、“激情”じゃないから。
これは、
“静かに崩れていく感情”
の歌だ。
特にサビ。
“머물러 줘 하루에 하루만 더”
(あと1日だけでいい、そばにいて)
この願い、小さすぎる。
“永遠に一緒にいて”じゃない。
“今日だけ”。
つまり主人公はもう、未来を諦めている。
だからサウンドも、“高揚”へ向かわない。
909系ドラムとTechno-Punk要素を使いながら、どこか空虚なまま進む。
この“満たされなさ”が重要なんよね。
曲が終わっても、何も解決しない。
でもそれこそが、“終わる恋”のリアルだから。
海外ファンはなぜ「TXTは“別れの途中”を歌うのが上手すぎる」と言ったのか
海外MOAたちの反応で多かったのは、
- “this hurts quietly”
- “not breakup, emotional decay”
- “TXT always sings the moment before collapse”
という声だった。
ここがTXTの強さだ。
彼らは、“完全に壊れたあと”より、
“壊れていく途中”
を描くのが異常に上手い。
だから「Stick With You」は、失恋ソングなのに、“終わり”が来ない。
曲が終わっても、主人公はまだ手を離していない。
つまりこれは、
“別れ”
の歌じゃない。
“別れを先延ばしにし続ける人間”
の歌だ。
そして今の時代、多くの人が本当に苦しんでいるのは、
たぶん“終わり”そのものじゃない。
“終わると分かっているのに、離せない時間”
なんだと思う。
TXT「Stick With You」サムネ画像




コメント
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