- Mrs. GREEN APPLE「Brand New」音源
- ロサンゼルスで行われた極秘ミーティング
- 幼い頃から憧れ続けたスパイダーマン
- 「I love you の先へ」に込められた驚きの制作秘話
- 『ブランド・ニュー・デイ』というタイトルとの重なり
- 「Brand New」が描くのは”ヒーロー”ではなく”人間”
- 「孤独を知って 愛を知る」という冒頭が示すもの
- 「僕は僕をただ更新して」という言葉に込めた意味
- Mrs. GREEN APPLEの10周年とも重なる「Brand New」
- アメリカンロックを取り入れたサウンドにも意味がある
- 「Brand New」はヒーローを応援する歌ではない
- リリース情報
- 総括
- Mrs. GREEN APPLE 推し活グッズ
- Mrs. GREEN APPLE:関連記事アーカイブ
- Mrs. GREEN APPLE「Brand New」クレジット
- Mrs. GREEN APPLE「Brand New」サムネ画像
Mrs. GREEN APPLE「Brand New」音源
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Mrs. GREEN APPLE「Brand New」解説|『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が大森元貴に託した“愛のその先”
ただの映画主題歌ではない。「Brand New」はマーベルから託された一曲だった
Mrs. GREEN APPLEの新曲「Brand New」は、2026年7月31日公開の映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』日本版主題歌として大森元貴が書き下ろした楽曲である。

しかし、このタイアップは一般的な映画主題歌とは少し事情が違う。
今回、日本版主題歌を担当するアーティストとしてMrs. GREEN APPLEを選んだのは、マーベル・スタジオ社長であり、本作の製作総指揮を務めるケヴィン・ファイギだった。
ファイギ自身がMrs. GREEN APPLEの音楽を高く評価し、「私のイチオシのバンド」と語るほどの熱量を持って今回のコラボレーションを実現させている。
日本版主題歌のためだけに制作された「Brand New」は、日本語吹替版エンドクレジットを飾る特別な一曲となる。
その背景を知ると、この楽曲が単なるタイアップソングではなく、「スパイダーマン」というキャラクターへのラブレターとして制作されたことが見えてくる。
ロサンゼルスで行われた極秘ミーティング
「Brand New」が生まれるまでには、異例とも言える制作プロセスがあった。
2026年2月、Mrs. GREEN APPLEはロサンゼルスのソニー・ピクチャーズ・スタジオを訪問。
そこには、
- ケヴィン・ファイギ
- 『スパイダーマン』シリーズのプロデューサー エイミー・パスカル
- 全マーベル作品の音楽監修を務めるデイヴ・ジョーダン
らが集まり、本作の制作ミーティングが行われた。
驚くべきことに、この時点では映画はまだ完成していなかった。
それにもかかわらず制作陣は、作品の重要なテーマや物語の方向性を大森元貴へ直接共有し、「日本版主題歌に求めるもの」を丁寧に伝えたという。
映画の核心に関わる情報を海外アーティストへここまで開示するのは極めて珍しい。
それだけマーベル側がMrs. GREEN APPLEを信頼していた証でもある。
幼い頃から憧れ続けたスパイダーマン
今回の起用が大きな話題になった理由はもう一つある。
大森元貴は以前からスパイダーマン好きを公言しており、自身も「幼い頃から大好きだった作品」と語っている。
コメントでは、「いち映画ファンとして、そしてMCUファンとして、日本版主題歌の存在意義を、愛を、しっかり伝えたい」と述べており、単なる仕事ではなく、一人のファンとして作品に向き合ったことが伝わってくる。
だからこそ、「Brand New」は映画に寄り添うだけではなく、スパイダーマンという存在そのものへの敬意が音楽の中に込められている。
「I love you の先へ」に込められた驚きの制作秘話
この曲でもっとも印象的なフレーズが、「I love you の先へ」である。
一見すると恋愛を描いた言葉にも思える。
しかし、このフレーズにはスパイダーマンならではの仕掛けが隠されている。
大森元貴は制作中、スパイダーマンが糸を放つときのハンドサインを反転させると、「I LOVE YOU」を意味する世界共通の手話になることに気付いたという。
そこから生まれたのが、「I love you の先へ」という一節だった。
ここが実に大森元貴らしい。
普通なら「I love you」で終わる。
しかし彼は、その先を書いた。
愛を伝えることがゴールではない。
誰かを愛したあと、どう生きるのか。
どう守るのか。
どう支え合うのか。
「Brand New」が描こうとしているのは、その“続き”なのである。
『ブランド・ニュー・デイ』というタイトルとの重なり
映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、『ノー・ウェイ・ホーム』から4年後の世界を描く。

ピーター・パーカーは、大切な人たちを守るため、自らの存在を世界中の記憶から消した。
恋人も、親友も、自分を知らない。
彼は孤独の中で、新しい人生を歩み始めることになる。
だからこそ、「Brand New」というタイトルは単なる映画タイトルではない。
過去を抱えながらも、もう一度前へ進むこと。
傷ついても、新しい自分として生き直すこと。
それが、この作品のテーマであり、大森元貴が音楽で描こうとした世界でもある。
Mrs. GREEN APPLE「Brand New」|”I love you の先”にある、本当のヒーローの姿
「Brand New」が描くのは”ヒーロー”ではなく”人間”
『スパイダーマン』と聞けば、多くの人が思い浮かべるのは、街を飛び回り、人々を救うヒーローの姿だ。
しかし、大森元貴が「Brand New」で描いたのは、その表舞台ではない。
むしろ、誰にも知られず傷つき、迷い、それでも立ち上がろうとする一人の青年の姿である。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』のピーター・パーカーは、『ノー・ウェイ・ホーム』のラストで、自らの存在を世界中の人々の記憶から消すという決断を下した。
愛する人も、親友も、自分を知らない。
それでも彼は、“親愛なる隣人”として人々を守り続ける道を選ぶ。
この孤独と覚悟こそ、「Brand New」が寄り添う感情なのだ。
「孤独を知って 愛を知る」という冒頭が示すもの
楽曲は、「孤独を知って 愛を知る」という印象的な言葉から始まる。
一般的な応援歌なら、「愛があるから頑張れる」と歌うことが多い。
しかし大森元貴は、その順番を逆にした。
まず孤独がある。
喪失がある。
誰にも理解されない時間がある。
その経験を経て初めて、人は誰かの存在の尊さを知る。
この考え方は、近年のMrs. GREEN APPLEに共通するテーマでもある。
「ライラック」では青春の痛みを、「ダーリン」ではありのままの自分を受け入れることを、「天国」では喪失の先にある希望を描いてきた。
「Brand New」もまた、孤独を否定するのではなく、それを経験したからこそ生まれる優しさを歌っている。
「僕は僕をただ更新して」という言葉に込めた意味
この曲で特に印象的なのが、
「僕は僕をただ更新して」
というフレーズだ。
“更新”という言葉は、現代ではアプリやシステムのアップデートを連想させる。
だが、この曲における更新は、過去の自分を捨てることではない。
傷ついた経験も、失敗も、出会いも、そのすべてを抱えたまま少しずつ前へ進んでいくこと。
映画のピーター・パーカーも同じだ。
彼は”別人”になるのではない。
孤独を抱えたまま、それでも新しい人生を歩き始める。
だから「Brand New」は、リセットの歌ではなく、“アップデート”の歌なのである。
Mrs. GREEN APPLEの10周年とも重なる「Brand New」
この曲が発表されたタイミングにも、大きな意味がある。
Mrs. GREEN APPLEはデビュー10周年という節目を迎え、ベストアルバムや大型ライブ、ドキュメンタリーなど、新たなフェーズへ歩みを進めている。
そんな節目に届けられたタイトルが「Brand New」。
これは映画のタイトルを借りた言葉であると同時に、Mrs. GREEN APPLE自身の現在地を表しているようにも感じられる。
10年間積み重ねてきたものを否定するのではなく、その先へ進む。
まさに「Brand New」は、バンド自身の宣言でもあるのだろう。
アメリカンロックを取り入れたサウンドにも意味がある
予告映像で初公開された「Brand New」は、これまでのMrs. GREEN APPLEとは少し異なる印象を受ける。
ギターを前面に押し出したアメリカンロック調のサウンドは、ニューヨークを舞台にしたスパイダーマンの世界観とも自然に重なり、映画のスケール感を感じさせる。
一方で、サビではMrs. GREEN APPLEらしいポップネスと親しみやすいメロディーが顔をのぞかせる。
海外映画のための楽曲でありながら、「Mrs. GREEN APPLEらしさ」を失っていない点も、本作の魅力と言えるだろう。
「Brand New」はヒーローを応援する歌ではない
「Brand New」は、スパイダーマンを称賛する歌ではない。
むしろ、ヒーローですら迷い、傷つき、それでも前へ進もうとする姿を描いている。
だからこの曲は、映画を観た人だけでなく、新しい環境へ踏み出す人や、人生の転機を迎えている人にも強く響く。
誰もが、自分の人生の主人公でありながら、時には孤独を抱える。
それでも、「I love you」の先には誰かと支え合う未来がある。
大森元貴が描いたのは、そんな普遍的な希望なのだ。
リリース情報
- タイトル: Brand New
- アーティスト: Mrs. GREEN APPLE
- タイアップ: 映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』日本語吹替版エンドクレジット主題歌
- 公開日: 2026年7月31日
- 作詞・作曲: 大森元貴
総括
「Brand New」は、映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』のために書かれた楽曲でありながら、その本質は一人のヒーローだけの物語ではない。
孤独を知ること。
誰かを愛すること。
傷つきながらも、自分自身を更新し続けること。
そのすべてが、「I love you の先へ」という一節に集約されている。
ケヴィン・ファイギ自らがMrs. GREEN APPLEへオファーを送り、ロサンゼルスで制作陣と対話を重ねて生まれた「Brand New」は、映画への敬意と、音楽への誠実さが結びついた特別な作品だ。
そして、この楽曲はスパイダーマンだけでなく、人生の新しい一歩を踏み出そうとしているすべての人に向けた応援歌でもある。
“Brand New”という言葉は、「新しくなる」ことではない。
過去を抱えたまま、それでも未来へ進み続ける勇気の名前なのだ。
Mrs. GREEN APPLE 推し活グッズ
Mrs. GREEN APPLE:関連記事アーカイブ
Mrs. GREEN APPLE「Brand New」クレジット
作詞:大森元貴
作曲:大森元貴
Mrs. GREEN APPLE「Brand New」サムネ画像



コメント
内容濃くて作品をよく理解できました。
わかりやすいまとめ記事