Polyphia「CAN YOU FEEL IT」MV
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Polyphia「CAN YOU FEEL IT」解説|“感じろ”と言われても説明できない音楽
2026年6月。Polyphiaが4年ぶりとなる本格的新曲「CAN YOU FEEL IT」を突如リリースした。これは2022年のアルバム『Remember That You Will Die』以来、新たなアルバム時代の幕開けを告げる作品として位置づけられている。
だが、この曲を初めて聴いた人の多くは同じ反応をするだろう。
「これは何のジャンルなんだ?」と。
メタルなのか。EDMなのか。ヒップホップなのか。ダンスミュージックなのか。
結論から言えば、その全部であり、そのどれでもない。
Polyphiaはまた新しい生き物を作ってしまった。
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Polyphiaとは誰なのか
Polyphiaは2010年に結成されたアメリカ・テキサス出身のインストゥルメンタルバンドだ。
中心人物はギタリストの Tim Henson と Scott LePage。
元々はプログレッシブメタルやシュレッドギターを軸に活動していたが、次第にヒップホップ、EDM、ポップス、ファンクなどを融合させた独自路線を確立した。
特に
- G.O.A.T.
- Playing God
- Ego Death
といった楽曲によって、
「現代ギター界で最も影響力のあるバンド」の一つになった。
しかしPolyphiaの本質はギターではない。ジャンル破壊だ。
なぜこの曲は衝撃だったのか
実はTim Hensonは以前から、
次の作品はもっと重くなると予告していた。
さらに巨大会場で機能する音楽を意識し始めたとも語っている。
そして完成したのが
「CAN YOU FEEL IT」
だった。
特徴的なのは、
8弦ギターによる重低音リフ。
その上に乗るクラブミュージック的ビート。
さらにレイヴやハウスを思わせる高揚感。
海外メディアは早くも
“dance-djent”
という新ジャンル名を使い始めている。
もし2022年のPolyphiaが
「テクニカルギターの未来」
だったなら、
2026年のPolyphiaは
「ギター音楽そのものの未来」
を探している。
「CAN YOU FEEL IT」とは何を意味するのか
タイトルは極めてシンプルだ。
Can you feel it?
感じることができるか?
だが面白いのは、
この曲にはほとんどストーリーがないことだ。
一般的な歌詞もない。
メッセージソングでもない。
むしろ感覚だけがある。
だからこのタイトルは、
説明ではなく挑発に近い。
理解できるか?ではない。
感じられるか?なのである。
なぜ歌詞がこんなに奇妙なのか
曲の中盤では、
突然宗教的なサンプリングが登場する。
悪魔。
イエス。
聖霊。
神。
そして乱暴な言葉遣い。
初めて聴くと驚く。
だがPolyphiaの文脈で見ると納得できる。
彼らは昔から、
ヒップホップ的なサンプリング文化を積極的に取り入れてきた。
今回も歌詞そのものより、
音として配置されている側面が強い。
意味よりも空気感。
論理よりも熱量。
まさにタイトル通り、
考える前に感じろという構造になっている。
ミュージックビデオが不穏すぎる理由
今回のMVも大きな話題になった。
監督はTim Henson自身。
映像には政治的イメージやショッキングな断片が高速で挿入され、
海外メディアは
「非常に刺激的」
「政治的」
「見る人を選ぶ」
と評している。
重要なのは、
MVも曲と同じ構造だということだ。
理解より感覚。
ストーリーより衝撃。
現代SNSそのもののような情報洪水が描かれている。
ファンの反応が真っ二つに割れた理由
Polyphiaは昔から賛否が激しい。
圧倒的な演奏技術を評価する声がある一方、
「技巧に偏りすぎている」
という批判も存在する。
今回の「CAN YOU FEEL IT」はさらに極端だ。
一部ファンは
「過去最高に面白い」
と絶賛する。
一方で
「もはやPolyphiaらしくない」
という声もある。
だが、それこそPolyphiaらしい。
彼らは安全な場所に留まったことがない。
なぜPolyphiaはダンスミュージックへ近づいたのか
その答えは意外とシンプルかもしれない。
ライブだ。
Tim Hensonは近年、
数万人規模の会場で演奏する経験を重ね、
より大きなエネルギーを生み出す音楽を意識するようになったと語っている。
ギターソロは凄い。
でも観客全員が踊れるわけではない。
しかしダンスビートなら話は別だ。
だから「CAN YOU FEEL IT」は、
ヘッドバンギングとレイヴを同時に成立させようとしている。
「CAN YOU FEEL IT」は未来への予告編である
現時点で次のアルバム詳細は発表されていない。
しかし一つだけ確かなことがある。
この曲は単独作品ではない。
新しいPolyphiaの始まりだ。
2022年の『Remember That You Will Die』が、
ジャンル融合の到達点だったとすれば、
「CAN YOU FEEL IT」はその先にある。
メタルでもない。
EDMでもない。
ロックでもない。
Polyphiaというジャンル。
この曲は、その誕生を告げる狼煙なのかもしれない。
Polyphia「CAN YOU FEEL IT」サムネ画像



コメント
Sweet